山菜の天ぷら
季節がめぐり暖かな日差しが眩さを増すと、大地にはたくさんの命が生まれてきます。山も里も新緑であふれるのはとても気持ちのいいもの。雪国秋田ではこの春の訪れが待ち遠しく、そしてとても楽しみにしているのです。それは春ならではの大地の恵みがあるから・・・。特に山の恵みは自然からの大切な贈り物で、まさにその時にしか味わえない旬の香りがあります。
究極の旬の食材とともに楽しむ『酒の国純米酒』はその名のとおり純粋な米の味が清らかな水に溶けだした逸品。しつこすぎないのど越しが特徴的な味や香りを持つ山菜料理にもよく合います。
今回の厳選食材は春の山菜。“こごみ”“うるい”“行者にんにく”そしてあまり市場に出回ることのない“山にんじん”です。“山にんじん”とは先端がにんじんの葉に似ていることからそう呼ばれているのだとか。山菜の持つ独特の香りを楽しむため、行者にんにくと山にんじんはそれぞれに薄く衣をつけてさっと揚げるだけ。うるいは小口切りにしてかき揚げにしました。こごみでアクセントをつけるのがポイントです。加熱するととろりとした食感に変わるうるいはかき揚げにするとサクサクとトロトロが口の中に広がります。その特徴を生かして、少し小ワザを使い厚めのかき揚げを作ります。(ワンポイントアドバイスを参照してください)
カリッと揚げた山菜の天ぷらに軽く塩をふり、常温の『酒乃国純米酒』を楽しむひとときはいかがでしょうか?
作り方
1.材料はさっと水洗いし、土などを落として水気を切っておきます。
2.うるいは1~1.5センチほどの小口切りに、こごみは茎と頭の部分で2等分くらいの長さにします。
3.衣を作ります。卵と冷水を合わせ、2~3回ふるいにかけた薄力粉を加えてさっと混ぜ合わせます。
4.揚げ油を170℃に熱し、まずは行者にんにくと山にんじんの表面に薄く衣をのせて揚げていきます。(あっという間に火が通るので長く油につけたままにしないで下さい)
5.残りの衣に2で準備したうるいを入れてひと混ぜします。
6.型となる缶詰を油鍋に静かに沈めます。
7.スプーンでひとすくいした5のタネを缶詰へ流し、軽く箸でかきまぜたら(この作業は衣が偏って固まらないため)少々時間をおき、菜箸で缶詰を静かに抜きます。(一度形が整うと崩れません)
8.かき揚げの上に薄く衣をつけたこごみをのせ、衣がくっついたら裏返し、片方も軽く揚げる。
※時間をかけて揚げるとうるいの繊維がこげついて茶色になってしまうので手早く作業しましょう。
材料
2人分
うるい 4本
こごみ 4個
行者にんにく 4本
山にんじん 4本
薄力粉 100g
卵 1個
冷水 100cc
※かき揚げの型として両方を開けた缶詰を用意します。