高清水の酒造り

高清水の水

豪雪も雨も秋田の自然の恵みです。

森が、川をつくり、清らかな地下水を育みます。

北に白神の山々、東に本州を背骨のように南北につらぬく奥羽山脈、南に日本海を見下ろす独立峰「鳥海山」、三方を山々に囲まれた秋田。大陸からの風は日本海で湿気をふくみ、秋田の山々にぶつかって日本有数のブナ帯、落葉広葉樹の森にたくさんの雨を雪を降らせます。この風土の恵みをいただいて高清水という酒が生まれます。
落葉広葉樹の森を歩くとフカフカです。長い年月をかけてつくられる厚い腐葉土の層。スポンジのような地面が雨をと雪どけの水を濾過し、やさしく貯えます。そのきれいな水は少しずつしみだして川になり、伏流水になり、地下水になります。

秋田の山々の森のいのちをうけた3つの川が集まるところ「川元」の地に、高清水の蔵があります。
秋田市仁別付近の旭川

秋田市仁別付近の旭川

雄物川、旭川、太平川、3つの川が集まるところ。日本海に向けて開けた秋田市川元に高清水の蔵があります。敷地内の井戸…この水が高清水の命です。酒の仕込みにふさわしい軟水(硬度49.7)を生かして、高清水はその味わいと品質に、磨きをかけてきました。この土地の四季を映し、この水と秋田の米、秋田の杜氏の手でおいしいお酒になります。

高清水の仕込み水は、市販のミネラルウォーターに比べると、ほんの少し力強さに欠ける印象があるかもしれません。飲んでおいしい天然水と酒造りにふさわしい天然水には、それぞれ違いがあります。飲んでおいしい水は、飲むときの温度、含まれるカルシウム、マグネシウムの分量に左右されると言われます。天然水の味わいの一つの目安が「硬度」です。日本の天然水には硬度0~100mg/Lの軟水が多く、高清水の井戸水も硬度49.7の軟水です。

この水が、和やかで綺麗な高清水らしさをもたらします。酒蔵見学では、仕込水をご用意してお待ちしております。